P・I ウォッチングのページ(昆虫) 

情報です。P はplant(植物)、I はInsect(昆虫)を表します。
昆虫は森川正昭さんが担当しています。


2011年5月29日掲載
5月中旬、多摩川の河川敷は濃い緑色の景色に変り、草原にはバッタやキリギリスの可愛い子ども達が飛び跳ねている。
毛むくじゃらの蛾の幼虫は嫌われるが、バッタの子どもは実に可愛くて、手を伸ばして捕まえようとするとピョンと飛び跳ねてなかなか捕まえられない。草原はバッタ達の遊び場だ。

ヒメギス 5月17日
イタドリの葉にちょこんと止まっている。
トノサマバッタ  5月25日
河原の石ころに止まっている。前胸の縁が尖って鎧を着ているようだ。クルマバッタと区別が難しくこれもクルマバッタかもしれない。
クルマバッタ  5月26日 
体色が黄緑色なのでこれはクルマバッタ、子どものバッタの
同定は難しい。
カワラバッタ 5月26日
河原の石ころと同調して保護色だ。これは間違いなく
カワラバッタ。

2011年5月28日掲載
薫風の5月、春の蝶が一番見られる季節だ。程久保の山道にミツバウツギの白い花が咲いている。蝶が好きな花だ。見るとアオスジアゲハが小刻みに羽ばたきな がら蜜を吸っている。日野市では珍しいアオバセセリも来ている。栗林のヒメジョンの花にウスバシロチョウも飛んでいる。南平の公園に行くとアカボシゴマダ ラが山の尾根で夜露を吸っている。

アオスジアゲハ 5月4日 程久保
アオバセセリ 5月4日 程久保・光塩幼稚園 
翅の真上から撮ったので蝶とは見えない。
ウスバシロチョウ 5月15日 程久保 
もともと日野市には居なかった蝶だ。いつ頃から分布を
広げて来たのか。
アカボシゴマダラ 5月19日 南平丘陵公園
この蝶も、日野市には居なかった蝶。中国大陸から入って来た蝶だ。春型は赤い紋が無い。

2011年5月9日掲載
2011.5.7小雨一時曇り。今年初めてのP.I.ウォッチングが裏高尾で開催された。小雨の中、参加者は8人と少なかったがそれだけ中身の濃い観察会 になった。小仏川沿いの林道を歩き、鱒つり場の先を左に折れて日影沢林道に入る。今回の観察会の目的は生きた化石と言われているムカシトンボを見ることで ある。しかし、生憎の天気、飛ぶ姿を見ることが出来なかったが、それが返って木々につく昆虫達を多く観ることが出来て別の面でよい観察会になった。コナラ の小枝にオオミドリの終令幼虫を見つけ、キジョランの葉裏にアサギマダラの幼虫、コクサギの枝にのオナガアケハの羽化した後の蛹殻、日影沢のキャンプ場で 美しいエゾヨツメを見つけた。見つける度に皆さん歓声を上げた。

オオミドリシジミの終令幼虫、雄は翅はサファイア色の美しい
オナガアゲハの羽化殻、蝶は飛び去ったあとだ
アサギマダラの幼虫、葉をめくると幼虫がいた エゾヨツメ、春に出る美しい蛾だ。

2011年5月7日掲載
4月27日晴、浅川の堤防沿いに、多摩川との合流点に行く。浅川の堤防の草むらの中でジィ・・・・・と甲高い電子音のような声が聞こえる。探すとクビキリ ギスが翅を擦って鳴いている。もう初夏である。多摩川の河川敷の木々はもう若葉色の彩りだ。エノキやクワも花を付け、今が盛りと咲いている。網で掬うと色 々な虫たちが見つかった。いよいよ虫たちの季節だ。

クビキリギス 
草むらの中で耳をつんざく声で鳴いている。
ハツボシハムシ 
幼虫はエノキの葉を食べる。
キクスイカミキリ 
オトコヨモギの新葉に付いている。幼虫はキク科植物の害虫。
セスジヒメハナカミキリ  
クワの木の花に来ていた。 4月中旬より発生する。

2011年4月17日掲載
2011.4.15晴。桜の花も散り始めて、今は春が盛りだ。多摩川の河川敷にいくとヤナギの葉も大分広がり黄緑色の葉を垂らし始めた。ヤナギの葉には色々な昆虫たちがやってくる。寒い冬から覚めて春を謳歌しているようだ。これからが繁殖の季節だ。

コヤツボシツツハムシの交尾
ヤナギチビタマムシ ヤナギの葉につく小さなタマムシ
ヤナギルリハムシ  これもヤナギにつく小さなハムシ 河川敷にあるヤナギ類の大木

2011年2月9日掲載
2011.2.5 晴。自然好きの皆さんと平山城址公園から多摩丘陵の尾根を高幡不動まで歩く。2月に入り急に暖かくなった。今年は蝶が出るのが遅いの か、去年は1月にモンキチヨウが飛ぶのを見たが今年はまだ見られない。道沿いの桜の枝にイラガの繭が幾つか付いている。雑木林の中の道を歩くとコナラの枝 にアシナガバチの去年の巣を見つけた。七生公園のコンクリ−トの塀でヒョウモンチョウの蛹の羽化殻を見つけた。メスグロヒョウモンの蛹か。更にドロバチの 仲間の巣も付いている。

アシナガバチの仲間の巣。
メスグロヒヨウモンの蛹殻
同じ蛹殻を横から見る ドロバチの仲間の巣