P・I ウォッチングのページ (こちらは昆虫のページです)

今月の情報です。P はplant(植物)、I はInsect(昆虫)を表します。
昆虫は森川正昭さんが担当しています。


2010年8月30日掲載
2010.8.29 晴。連日の猛暑で毎日が辟易だ。それでも朝方は少しは涼しくなったか。いやいやまだ暑い。久しぶりに程久保の雑木林に行く。クヌギの枝先がいくつも落ちて いる。ハイイロチョッキリの仕業か。ススキの原には、ショウリョウバッタモドキやクルマバッタが多い。ミヤマアカネやネキトンボも見つけた。もう秋も近 い。

クルマバッタ  
ここにはクルマバッタが多い。褐色の個体もいる。東京都では絶滅危惧種だ。

2010.8.29 程久保
ショウリョウバッタモドキ 
ススキの葉に止まっている。カメラを向けると直ぐは葉裏に隠れて翅の表を見せてくれない。これも絶滅危惧種だ。
2010.8.29 程久保
ミヤマアカネ 
名前は深山でも平地に普通にいる。最もよく見るアカトンボだ。
2010.8.29 程久保
ネキトンボ 
翅の根元が鮮やかなオレンじ色をしている。 成熟すると全身が赤く染り美しい。
2010.8.29 程久保

2010年8月24日掲載
日野の自然を守る会の活動の一つとして、万願寺にある大木島自然公園の手入れ作業を行っている。
クヌギ、コナラ、エノキ等の雑木林が残り、春には桜、秋には彼岸花が咲く。作業中、こころ和ましてくれるのが、野の花であり、美しい蝶や虫たちだ。

キアゲハ 
暑い日差しを避けて一休み。ヨ-ロッパにも広く分布する北方系の蝶だ。
2010.8.23 公園内
カブトムシ 
クヌギの幹に止まっていた。根元の樹液にはスズメバチがいた。
2010.8.23 公園内
アカボシゴマダラ 
ここにもいる。何処に行ってもアカボシだらけだ。
2010.8.23 公園内
大木島自然公園 
画面にないが、左手に雑木林が広がる。広さは 8059u、 9月には彼岸花が一面に咲く。
2010.8.23  公園入口

2010年8月19日掲載
2010.8.17晴。連日、35度Cを越える猛暑。昼間暑くて出たくないので、夜、高尾山に出かけた。ケ-ブルカ-を降りると、山の上はビヤガ-デンの 客で賑やかだ。薬王院までの参道を歩くと、道沿いの灯りに虫が多い。女坂を行くと灯りの下にセミが落ちいた。エゾゼミとアカエゾゼミだ。共に山地性のセミ で、近くでは高尾山でしか見られない。朝下りるとまた猛暑だ。

エゾゼミ 
昼間、参道を歩くとギィ-と連続した鳴き声が聞こえる。探すが、高い木の枝に止まり姿は見えない。
2010.8.17  高尾山
アカエゾゼミ 
体や翅がオレンジ色の美しいセミで、やはりギィ-と連続して鳴くが更に声が甲高い。 エゾゼミより少なく珍しいセミだ。共に7cm程ある大きなセミ。
2010.8.17 高尾山

2010年8月15日掲載
タマムシは吉丁虫と呼ばれ縁起の良い虫と言われているらしい。日野市内には、この縁起の良い虫の仲間が30数種類いるが、その中で一番大きくて美しい種類 はヤマトタマムシで、一番小さくて地味なのはクロケシタマムシだ。多摩川の河川敷にはこの2種類ともいるが、見つけても一向に良いことがない。

クロケシタマムシ
イネ科の植物に頭を下にして止まっている。3mm程の小さいタマムシだ。
2010.8.13 多摩川河川敷
ヤマトタマムシ
一番よく知られているタマムシ。エノキの下で草の葉に止まっていたのを見つけた。大きい♀である。
2010.8.13 多摩川河川敷

2010年8月14日掲載
蚤の夫婦と言う言葉がある。旦那さんが小さくて、奥さんが大きい夫婦を言うらしい。虫の世界では、往々にして蚤の夫婦が多いようだ。蚤はもちろん、バッタ の仲間にもいる。オンブバッタやショウリョウバッタも蚤の夫婦だ。雄は飛ぶときにキチキチと威勢よく鳴いて飛ぶが雌の上ではからきしおとなしい。

ショウリョウバッタ
上が♂で下が♀。草原など普通にいる。コメツキバッタとも言う。
2010.8.10 多摩川河川敷
ショウリョウバッタ
体は緑色か褐色であるが両方の色の斑もいる。まだ幼虫でススキを 食べ て いた。
2010.8.10 多摩川河川敷

2010年8月8日掲載
8月7日 晴、午後からP.Iウォッチングを多摩川の石田橋下流の河川敷で行った。猛暑の中、16名の方が集まった。この一帯は生態系保持空間として環境が保護され 手付かずの自然が残っている。堤防沿いにエノキの大木が多く、樹冠部にヤマトタマムシが飛ぶ。川の淀みにギンヤンマが雄大に飛び、水生植物に産卵している ペア−がいた。河原に出ると今日もカワラバッタが見られた。ながく植物や昆虫の調査や写真を撮られている成島忠之氏に写真を撮って頂いた。

ヤマトタマムシ
エノキの樹冠部に飛ぶ。陽光を浴びて緑の金属光沢が美しい。
2010.8.7 成島忠之 撮影
ヤマトタマムシを観察する皆さん、左手のエノキの大木に飛ぶ。飛ぶと歓声があがる。
2010.8.7 森川 撮影
ギンヤンマ
水生植物に産卵中のペア−。
2010.8.7 成島忠之 撮影
カワラバッタ
今日も、青白い翅を広げて飛んでいた。
2010.8.7 成島忠之 撮影

2010年8月6日掲載
8月2日うす曇り。8月7日のP.Iウォッチングの下見に多摩川河川敷に行く。梅雨が明けて毎日が35度C前後の猛暑である。キリギリスが今が盛りに鳴い ている。川べりの河原に出るとカワラバッタが足元から飛び立った。降りたところで見つけるが、河原の石にまぎれて見つけにくい。石と同じ色をしている。保 護色だ。荒れた草原でクルマバッタモドキを見つけた。やはり、背後の色にまぎれて見つけにくい。これも保護色だ。

カワラバッタ
河原の石にまぎれて棲息している。近年減少している絶滅危惧種だ。
 2010.8.2 多摩川河川敷
クルマバッタモドキ
河原には他にトノサマバッタ、クルマバッタなどもいる。数も多い。
2010.8.2 多摩川河川敷