P・I ウォッチングのページ (こちらは昆虫のページです)
今月の情報です。P はplant(植物)、I はInsect(昆虫)を表します。
昆虫は森川正昭さんが担当しています。
2010年7月27日掲載
7月24日(晴)
午前中、(財)日野市環境緑化協会主催の子ども昆虫教室が七生公園で開催され、そのお手伝いに出席した。小学生の皆さんら親御さんを含めて40名ほどが参
加した。園内の昆虫たちを観察したり、採集したり賑やかだ。一人の子がクワガタを拾って来た。道に落ちていたという。見ると、頭と胸だけのミヤマクワガタ
だ。カラスか何かに食われたのか、腹部がない。それでも、いま食われたのか触角やあごを動かして生きている。日野市内では、もう棲息していないのではと言
われているミヤマクワガタ、まだ、七生公園にはいるのか。
ミヤマクワガタ 頭と胸だけ。しかし、まだ触角とあごが動いていた。 |
観察風景
アシナガバチの巣があった。 |
2010年7月27日掲載
2010.7.24(晴)、観察会・「夏の夜の林の昆虫たち」 を日野市落川交流センタ−で行いました。2年続けて雨で中止、今年はお天気に恵まれて、参加者はスタッフ含めて20名、アメリカ人のご家族4名も
加わり国際的な観察会になりました。今年の梅雨は雨が少なく、クヌギやコナラの樹液の出が悪く虫たちが集まっているかと心配されましたが、カブトムシやカ
ンブンなどの甲虫類や外来種のアカボシゴマダラも見られ、楽しい観察会になりました。 森川 記
カブトムシがいた。 撮影 古田慎二 |
アカボシゴマダラもいた。
撮影 古田慎二 |
2010年7月24日掲載
7月23日(晴)、 明日行う観察会・「夏の夜の林の昆虫たち」の下見に、午前中落川交流センタ−に行った。毎年、夏にここで観察会を行っている。今年の
梅雨は雨が少なく、クヌギやコナラの樹液の出が悪い。それでも、カブトムシやカナブンが来ている。そして、3年ほど前から市内に定着した、外来種のアカボ
シゴマダラも多くいた。しかし、3年前にあれほどいたゴマダラチョウがいない。心配していた様に、アカボシゴマダラに駆逐されてしまったようだ。
クヌギの幹に止まるアカボシゴマダラ
この木に2頭いた。確かに綺麗な蝶だ。 しかし、凄い繁殖力で従来からいた同じ仲間のゴマダラチョウを追いやっている。 2010.7.23 落川交流センタ− |
クヌギの幹、3m位の高さの樹液に来たアカボシ
ゴマダラとゴマダラチョウ。ゴマダラチョウはここでいただけ。他の樹液には来ていなかった。ゴマダラチョウは真ん中の白と黒模様のチョウ。 2010.7.23 落川交流センタ− |
2010年7月22日掲載
思わぬ場所で、思わぬ虫に出会う時ほどうれしいことは無い。と以前書いたことがある。7月16日(晴)、久しぶりに程久保の雑木林に行った。今回は、アマ
チュア写真家の杉村眞氏が同行した。氏は主に植物と昆虫を四季を通じて撮影している。小高い丘の雑木林を覗くと、クヌギの樹液にヒカゲチョウやジャノメ
チョウが来ていた。暫くして、驚いたことにクロコノマチョウが飛来して、樹液を吸い始めた。かって日野市には分布していなかった南方系の蝶だ。思わぬ蝶に
出会えてうれしかった。
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クロコノマチョウ もともとは静岡県以南に分布する蝶。温暖化の影響か、日野市での最初の記録は1998年、その後、市内に定着したようだ。 2010.7.16 程久保 杉村眞撮影 |
クロコノマチョウ
採集して翅を広げたところ。雌の様である。07年、私は平山城址公園(八王子市)で確認したが、市内での確認は初めてだ。 2010.7.16 程久保 杉村眞撮影 |
2010年7月14日掲載
夏の鳴く虫の王様は、やはりキリギリスだ。多摩川の河川敷に行くと、ススキやクズの草原で、ギィ−スチョン、ギィ−スチョンと冴えた音色で鳴いている。抜
き足差し足、そっと近づき姿を探すが、意外と敏感で直ぐ鳴くのをやめて姿を見せない。それでも、やっと見つけて写真が撮れた。
キリギリス 7月上旬から発生。河川敷に多い。 昔、コオロギをキリギリスと言った。 2010.7.12 多摩川河川敷 |
キリギリス
長ネギの白い部分を餌にキリギリス釣りをやった記憶がある。今年もやってみよう。 2010.7.12 多摩川河川敷 |
2010年7月12日掲載
2010.7.10(晴)第2回ミニ観察会(P.Iウォッチング)が開催され、七生公園から南平丘陵公園までの雑木林内を観察しながら歩きました。参加者13名。
夏の陽射しの中、植物、昆虫、キノコなど観察しました。トンボ池の周りにキイトトンボ、ショウジョウトンボなどのトンボが多い。キチヨウがメドハギに産卵、クズの葉にコミスジチョウの幼虫がいる。
シヨウジョウトンボ ♂は全体が赤色、ショウジョウは体の色から来ているのか 七生公園 |
キイトトンボ 腹部の黄色が美しい。沢山いた。
七生公園 |
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コミスジチョウの幼虫 クズの葉の窓枠から幼虫が見える。食草はクズ。
七生公園 |
観察風景 熱心に観察している皆さん。中に手を振って るヒョウキンなオジサンもいる。 七生公園 |
2010年7月10日掲載
蝶の蒐集家は美しく珍しい種類はいくつも集めたがるが、地味で普通にいる蝶は殆ど見向きもしない。その最たる蝶がイチモンジセセリとチャバネセセリだ。イチモンジセセリは稲の害虫として有名。共に普通種だ。
さて、私の標本箱に何頭いるか数えて見よう。
イチモンジセセリ かって、米作りが盛んな頃、多摩川の堤防に立つと9月上旬頃、無数のこの蝶が南に向かって飛ぶのが見られた。懐かしい記憶た゜。 2010.7.8 程久保 |
チャバネセセリ
今の時季に見ることは少ないが秋になると多くなる。幼虫はススキ、チガヤを食べる。 2010.7.6 多摩川河川敷 |
2010年7月4日掲載
6月も下旬になると、今年産まれた卵が蝶になり、今年羽化した蝶の2化目が発生する。南平丘陵公園もにわかに賑やかになって来た。ムラサキシジミがコナラの芽に産卵に来た。日野市では珍しいスミナガシの幼虫が食べ残しのアワブキの葉を綴ってカ−テンを作っている。
ムラサキシジミの♀ 産卵しながら一休み。 美しい翅を開いてくれた。 2010.6.28 南平丘陵公園 |
スミナガシの幼虫
アワブキの葉の食べ残しの葉脈に止まっている。日野市では絶滅危惧の蝶だ。 2010.6.28 南平丘陵公園 |
2010年7月3日掲載
多摩川河川敷に行くと、初夏から出始めるトンボの仲間を見ることが出来る。しかし、トンボと名が付いてもトンボの仲間でない虫もいる。ツノトンボはトンボ
の名前が付くがトンボの仲間ではない。脈翅目の仲間だ。この仲間にヘビトンボという虫も居る。アカトンボなど私たちが言うトンボはトンボ目の仲間だ。しか
し、アカトンボと言う名のトンボは居ない。なんだか訳が分からなくなった。
オナガサナエ 6月下旬から発生、河川敷の雑木林の周りで見られる。 2010.6.24 多摩川河川敷 |
ツノトンボ
5月下旬から発生、河川敷の草原で見られる。久しぶりに見た。 2010.6..30 多摩川河川敷 |