P・I ウォッチングのページ(昆虫) 

情報です。P はplant(植物)、I はInsect(昆虫)を表します。
昆虫は森川正昭さんが担当しています。


2010年9月19日掲載
2010.9.17.晴。朝、9時過ぎに南平丘陵公園に行った。きのう雨が降ったので瓢箪池に水が溜まっている。朝もめっきり涼しくなって秋も近い。ウド の花も咲き始めて虫が来ていた。アカスジカメムシが派手な衣装を着けている。オンブバッタが花の中からかわいい顔を出す。ヒメウラナミジャノメやルリシジ ミも飛んできた。尾根に出るとスミナガシの幼虫が終令になっていた。蛹になるのももう近い。

アカスジカメムシ 
赤と黒のストライプ。オシャレな虫だ。セリ科の植物につく。体長12mm程
2010.9.17 南平丘陵公園
オンブバッタ 
花の中から顔を出し、辺りの様子を観察中
2010.9.17 南平丘陵公園
ヒメウラナミジャノメ 
ウドの花や、ノブドウの花にも飛んできた。どこにでもいるジャノメチョウの仲間だ。
2010.9.5 南平丘陵公園 谷地和子撮影
スミナガシの終令幼虫  
9月4日に見た幼虫がもう終令になっていた。来年無事にチョウになってくれると良いのだが。
2010.9.17 南平丘陵公園

2010年9月11日掲載
2010.9.10 晴。  9月8日、台風9号が福井県から本州に上陸、
久しぶりの雨に虫たちも活気付く。浅川の堤防を行くと荒れた河川敷にクズの花が咲いている。赤紫の房状の花がいくつも咲いて美しい。見ると、オジ ロアシナガゾウが花弁に抱きつくように止まってる。蜜と花粉を食べてるようだ。あっちの花にもこっちの花にも沢山ついて数も多い。パンダのような可愛い虫 だ。臭いマルカメムシも多い。この虫はあまりかまわない方が良い。

オジロアシナガゾウムシ 
幼虫もクズの蔓を食べ、虫こぶをつくり8〜9月に成虫になる。体長10mm程
2010.9.10 浅川河川敷
左側の写真中心部を拡大
マルカメムシ 
マメ科の植物に付き、特にクズの蔓に多い。 体長5mm前後
2010.9.10 浅川河川敷

2010年9月6日掲載
2010.9.4 晴。自然好きの何人かで南平丘陵公園に行った。瓢箪池に行くが水が干上がっていた。尾根に上がると木々の葉がしおれて枯れかかっている。連日の猛暑で山の 木までが枯れそうだ。アワブキの葉に、スミナガシの幼虫とアオバセセリの幼虫がいた。目立つ巣を作るので直ぐ分かる。2種類とも市内では非常に珍しいチヨ ウで、成虫はほとんど見られない。幼虫は少し気味が悪いが、共に蛹で越冬し来春5月に美しいチョウになる。南方系のチョウ達だ。

アオバセセリの巣 
幼虫はアワプキの葉を三角に閉じて巣を作り、その中にいる。
2010.9.4南平丘陵公園
アオバセセリの幼虫 
巣を開くと幼虫がいた。黄色と黒の縞模様、派手な色をしている。
2010.9.4 南平丘陵公園
スミナガシの幼虫 
アワブキの葉の先端から食べて葉脈に止まっている。
後ろに食べ残しの葉を綴っている。
2010.9.4 南平丘陵公園
スミナガシの幼虫 
アワブキの葉の葉脈に止まる。幼虫は食べ残しの葉の色とよく
似ている。保護色だ。 
2010.9.4 南平丘陵公園 岩井満夫 撮影

2010年9月3日掲載
2010.9.2晴。多摩川でアカクビボソハムシの写真を撮っていると、直ぐ隣りのツユクサでカノコガを見つけた。羽化仕立ての成虫で、まだ翅が伸びてい ない。しばらく観察、徐々に翅が伸びていく。40分位して伸びきった。近くにも2頭のカノコガが下草に止まっていた。これもここで羽化したのか。今年2度 目の羽化である。

カノコガ  17時:20分
羽化仕立てのカノコガ、翅が伸びていない
カノコガ  17時28分
少し伸びてきた
カノコガ  17時41分  
翅は殆ど伸び切った
カノコガ 18時02分  
翅を開いて乾かしている。このままじっと止まっていた

2010年9月3日掲載
2010.9.2晴。久しぶりに夕方、多摩川に行った。連日の猛暑で乾き切っている。ススキの葉は褐色に枯れ、草木の葉は下を向いてうな垂れている。私の 記録だと8月13日から雨が降っていない。草地の枯れ草の中にツユクサある。この葉を食べるアカクビボソハムシを見つけた。6mm程の小さなハムシで翅が 青色と赤色の2種類がいた。小さな可愛い虫だ。

アカクビボソハムシ 
翅の色や紋に変異がある。これは全身が赤色のタイプだ。
2010.9.2 多摩川河川敷
アカクビボソハムシ 
翅の色が青いタイプ。赤色のタイプより多い。
2010.9.2 多摩川河川敷